シンガポール現地採用中年サラリーマンの思ったこと

シンガポール現地採用中年サラリーマンが思ったこと

現地採用が行くシンガポールの病院について

さて、海外に住んでいてかなり不安になる要素として、病気になったり、怪我をしてどこの病院に行くのだろう、いくら払うのだろう?ということは大きな話だと思います。

アメリカの貧困層の人が病院に行ったらお金が払えないので行かない、という話をよくニュースで聞きますが半分他人事ではないです。

 

さて半分というのは何故か、それは家族の分があるからです。

 

基本的にシンガポールの場合、現地採用の人は本人分は会社が保険に入ってくれているので、ある程度の病気の場合の手術台・入院費など出ます。(どこの保険会社と契約があるかによります)

通常サポートされないのが、家族の分と、本人の歯医者とか健康診断の費用とか。(でも健康診断は別の福利厚生がある場合があります。私の勤務先では途中から導入されました)

 

私の場合、歯が悪いのですが、シンガポールに来て早々被せ物が取れてしまい、最初は訳が分からず派遣の人が行くところに行って被せるだけで300ドルくらい請求されました。

日本の保険はすごいと思った次第です。神経抜く対応もしたことありますが2000ドル以上かかりました。

街の中にある、小さなクリニックや歯医者は専門的なことができないので、大きな症状の場合は専門医を紹介されます。歯医者でも神経を抜くのはRoot Canalの治療ということで、別のところに行きます。

 

さて、本題に戻りますが、現地採用の人が行くべき病院ですが、まずは会社の提携している保険会社が提携しているクリニックです。そこで紹介状を書いてもらって、大きな病院というか専門医に行きます。私は大腸のポリープを取ってもらったことがありますが、その時もその流れでした。(費用は会社、というか保険会社持ちでよかったです)

 

さて、保険が適用されない、配偶者、子供はどうするべきか?

いろいろ意見があると思いますが、うちは以下の対応でした。

 

妻は健康が気になりだしたので、現地の保険に自腹で入りました。年間最初は500ドルくらいだったけど年々あがって今は800ドルくらい。一回手術をして入院して治療費を全部出してもらったので、元は取れています。(ポイントは入院しないと、費用の保証がない)

子供は基本あまり病気にかからないという前提で都度自腹で払うことにしました。

しかし実際のところ、下の子供が喘息で何度も緊急入院することになり、結構何千ドルと支払いました。さすがに最近は無いですが、まだ小さいときは数年間のうち3度くらい入院したので、結構大変でした。精神的にも金銭的にも。

 

派遣社員が家族の医療費の清算をしている姿をみて、守られているなあ、と感じました。(みんな結構ためて清算するので、それはそれで事務作業が大変そうでしたが)

 

なお、子供の場合NUH(National University Hospital。大学病院ですね)にお世話になったのですが、そこの待合室で現地のシンガポールの人に声をかけられて日本人珍しいわねえ、と言われたのを覚えています。

 

個人的な意見ですが(常にブログはそうですが)、もし歯が悪い人、子供が喘息の人、子供をこれから産もうとする人は、シンガポール移住は会社の給与や資産状況と相談するため一瞬考えたほうがいいです。理由は以下です。

 

・歯が悪い人は完ぺきに治してからシンガポールに来るべき。ナイトガードとかあるといいかも。(歯ぎしりの影響で被せ物が取れると思っています)保険でカバーされないのと、治療費が高いことが理由です。

・子供が喘息の場合は、発作が起きなくなってから。理由は、シンガポールは近隣諸国(インドネシアとか)の野焼きの影響でヘイズと呼ばれるスモッグが発生するので、呼吸器系で問題がある人は考えたほうがいいです。うちの子は救急車で搬送されました。。。

・出産については、シンガポールで出産できているのは派遣員の家族だけですね。現地採用の知り合いの人は、奥さんは多くの皆さん日本に帰って出産しているようです。PRの人でこちらで出産の人はいますが、共働きで金銭的に余裕があるんだと思います。

 

ただし、シンガポールは医療水準はそんなに悪くはなく、かつ病院のたらいまわしみたいなことはないので(つまりお金を払えば診てもらえる)そういう意味では安心感は逆に日本よりもあるかもしれません。

 

何事もタイミングで、さすがに病気になってしまうタイミングなどはわからないので、健康でいられるよう日々の生活習慣には気を付けましょう、ということですね。

 

保険は、"保険料 < 治療費"となることが分かっていれば価値があります。

もし1回喘息で入院すると1000ドル以上、保険料が年間2000ドルとするならば、1年で2回入院する可能性があるならば意味があると思います。

 

コロナで常に清潔にしておくことの重要性を再認識したと思いますが、

別の病気にも、またコロナにもかかりやすくならないように、太らないよう運動もしっかりしないと、と思います。